info@junglegenre.com

むらさきのスカートの女/明らかにサイトの

フリー芸人ジャングル系のサイトです

むらさきのスカートの女/明らかにサイトの

woman wearing skirt holding her shoes

デザインが崩れて、特に最後の執筆者名の前のところに埋め込みなんかすると文字がまじりあってわけのわからん事態になるのだけれど、それを直すことができずにいる。

普段からやっていること、できると確認が持てること以外はできる人にとって朝飯前であってもどうしたってできないものだ。

俺はできないんだ。

朝から嫁はんが返そうと思っていた小説を一生懸命急いで読んだ。

『コンビニ人間』『破局』など、最近の芥川賞で話題をさらうもののテーマにでっかくアウトサイダーがある。まあ、話題になったやつしか見てないから本好きからしたらあほの戯言かも知らん。今村夏子はその中でもシュールながら、手触りがアートよりもずっと卑近で、ちょっとさくらももこの世界みたいでもあって、そのバランスが人を引き付ける。常に「お前がキ〇ガイやないか」「自分が見えてないねん」と能動的にツッコまされる我々は、自覚のないアウトサイダーを眼差す立場であり、その自覚のなさに、自分の見えてない背中にそっと子供にタッチされたようなゾッとする感覚を覚えるのだ。

──俺は、今村夏子のことは立派な作家だと思っていて前にはジャングル系の動画で『こちらあみ子』をプレゼンしたりもした。

まあ、冷静に考えると『むらさきの~』は『ピクニック』の語り直しっぽいところもあって、何なら縮小再生産のようにも感じられて、ここで今村夏子を評価するのは評価しきれずに賞を与えるタイミングを逃しがちな芥川賞選考委員の逆に勇み足なのではないですか? という気もするのだけれど、ともかく奴に賞を与えるのは正しく、意味がある。

今村夏子はきっとバツグンに面白いコントだって作れる。

吉住みたいな女のはずで、こんな面白人間が芸人界よりも作家やアイドル界にあふれかえっているように見えるのが女性(fimele)に対する此岸からのまなざしだが、果たして、これは男の歪んだジャッジメントだろうか。

意味なく横文字を使って文章のアクをごまかすことに成功した。