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映画『マリーミー』ネタバレ感想 予想通りの77点

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映画『マリーミー』ネタバレ感想 予想通りの77点

newlywed couple

映画、マリーミーはジェニファー・ロペスの主演映画。

ジェニファー・ロペスは53歳なのによく動くし、歌はうまいし、こうやって映画で自分を前面に押し出すバイタリティもある。すごい。

相手役はオーウェン・ウィルソン。ウェス・アンダーソンの盟友。

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どうにも気の弱そうなベビーフェースである。

ほぼ、ジェニファーロペスのまんまキャラ「キャット」とオーウェンウィルソン演じるシングルファザーのベタ・古くさ・ロマンチック・コメディが映画『マリー・ミー』である。

お騒がせ歌手キャットは、同じくラティーノ歌手として存在感を発揮するバスティアン(マル-マ)と『マリー・ミー』というデュエットソングを発表、お披露目コンサート会場で本当にプロポーズを受けるはずだったのだが、バスティアンの浮気が発覚。会場で『Marry Me!(結婚して)』の札を掲げるチャーリーに勢いで求婚してしまうのだ。

「マルーマ」の画像検索結果

ちなみにチャーリーの娘は以下(クロエ・コールマン)である。

「クロエ・コールマン」の画像検索結果

思った通り77点だった。

こういう洋画ベタラブコメが大好物なのだが、なんか、見過ぎて飽きてきたのかもしれない。
『ノッティングヒルの恋人』は見ていないけど。

filmarksの感想を見る限り、「これは『ノッティングヒルの恋人』だね」とコメントする人がいっぱいいた。名前くらいは聞いたことがあったが、こういう話なのか。俺が思い出したのは、『かいけつゾロリ けっこんする!?』であった。

しらべてみるとキャットはだいぶジェニファー・ロペスそのまんまのキャラのようだ。アメリカのおっちゃんおばちゃんが見に行くんだろうなあと思う。そういういうたら、wokeしてない人向けの映画なのである。熱い一夜を過ごした後で目覚めたら、男のシャツを着て、林檎をかじっているのだ。いい女はそういう世界線なのである。

嫁はんは終始BLを思わせたと語っていた。要するにここまでべたな恋愛ものはBLという切り口くらいでないと素面じゃ描けないということなんだろう。まあ、みんながしらふでBLを書いているかは知らないが。

ただ、同時にwoke後の世界にも生きているので、ラティーノカップルにアングロサクソン中年男性が割り込む話だということだと(バスティアンは「白人男に乗り換えかよ!」と序盤でののしるのだ)か、友達の面白レズ友達の存在意義だとかについては、何となく気にもなってしまう。

現代の映画のラティーノ人口は大きく、また『ミラベルと魔法の家』『インザ・ハイツ』『ウエストサイド・ストーリー』等々……ミュージカル物を中心に題材でもよく盗用されるイメージがある。だから、冒頭では「ははあ、ラティーノ層とおじさんおばさんをがっしり掴むためのマーケティングで企画が立ったのか」と思ったのだが、その後の展開を見るに、そこまでラテンのマーケットは意識されていないのかもと思った。もちろんジェニファー・ロペスファンが一番のターゲットなのだろう。

何となく、現代っぽい展開にするならそのままキャットとバスティアンが復縁して、チャーリーも別の恋を見つけてお互いに成長して…みたいな展開にしたくなる気もするのだけれど、そこはあえてハッピーな昔ながらの恋愛おとぎ話だった。でも、思ったよりもずっと脚本はしっかりしていて、「舞台上でプロポーズするって言っても一時の気の迷いなんだからすぐ取り消すだろ」とか「そもそもお互い全く知らない中なのにうまくいくのかよ」とかいうツッコミどころには丁寧な回答が用意されていた。

途中の金持ちの日本人の前でゲイシャのように歌わされる謎の仕事も含め、古き良き、90~00年代洋画のにおいが色濃い映画。古臭くてダサいんだけど、非常に懐かしく落ち着いてしまう実家の和室のような映画であった。

曲もよかった。『Love of My Life』が好き。