映画『ソー ラブ&サンダー』ネタバレ感想 子供向けのパチンコ映画
目次
『ソー ラブアンドサンダー』のポイントとあらすじ
1.アベンジャーズ1期メンバー、アスガルドの王子「ソー」の単独シリーズ第4弾
2.監督は前作『バトルロイヤル』に引き続き、タイカワイティティ続投。持ち味であるわかりやすいギャグと80年代ロック、「ラブ&サンダー」というタイトルから漂うおバカ感が本作の味となる?
3.エンドゲームにてサノスを倒し、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一行と宇宙へ旅立ったソー(クリス・ヘムズワース)。冒険を続ける中、‟神殺し”を続けるゴッド・ブッチャー・ゴア(クリスチャン・ベール)に襲われた神からのSOSを受け取る。ゴッド・ブッチャーの次の狙いはアスガルド。惨劇を阻止すべく故郷に帰ったソーは、自身のコスチュームを身に着け、全能のハンマー“ムジョルニア”を携えた女性ヒーローに出会う。それは、ソーが第一作で出会い、そして別れた元カノ、ジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)であった。
【雑感(やや否定?)】小学生orこどおじがターゲット
こんなに子ども向けならそういう宣伝をすればいいのにと思った。
詳しい人に見られると怒られると思うけど、なんだか(子供の時以来ほぼ見ていない俺の認識の上での)ニチアサっぽい映画だった。
無敵のヒーローがいて、ちょっと恐ろしい敵が出てくるけど、割とのんきに道中楽しんで、最後は子どもたちにもパワーが与えられて大暴れ!
苛烈な世界観の広がりとか、すぐに神とか出しちゃうところとか、小学生男子大好きソー。
ちなみに、ソーシリーズを観るのは初めて。なんとなく、『エンドゲーム』や『ドクターストレンジ』を通じてソーのキャラクターと現在までの流れは把握している程度。
その子供っぽさと80年代HR/メタルって食い合わせはどうなんだろうかと思ったが、やっぱりその馬場馬鹿しいほどの大味さという意味で共通しているものはあるのか。
よくいえば、子どもの頃の情熱を忘れない、悪く言えば子供部屋おじさんが本作のメインターゲットではないか。まあでも、中山きんに君のCMとか見る限り子供もがちがちに狙ってきているのかな。
でも、ガンズやAC/DC経過した世代ってもう50~60歳くらいじゃないのだろうか。さすがにその年代でこれは、無邪気な話過ぎないだろうか。でも、自分の娘がああなったら……と思って感情移入したりするのかな。
どうなのタイカワイティティ(46)。
【雑感(やや否定?)2】Ex-ガールフレンドものとして
忘れていたが、Ex-ガールフレンドものという側面もあるんだった。そこはたぶん1作目~見ていた方がずっと厚みのあるものを感じられたのだろう。ジェシーに関しては、最初に病院についてきていた友人とか、家族とかほかにも悲しむ人もいるだろうに、あんなに死体となって雲散霧消して、まるでわたしの味方はソーしかいないみたいに振る舞って、ちょっと物語の都合に設定を軽く利用し過ぎではないかと感じたのも事実。まあ、そういうノリの映画なんだけど、俺(含め全体の半分くらいの人は)「そういうノリ」では許されないんだと思うよ。
あれだけ頭がいい天体物理学者という設定なのに、そこまで以下ほどの絶望があったにせよ、化学ではなく魔法を頼りっぱなしなのも気になったし。最終的にムジョルニア使って犠牲になるんかい! と。
そこはしっかり病と闘ってほしかった。化学治療の効果を阻害するなんて、えらい副作用があるハンマーである。
あんな魔法の世界なんだから、そこもどうにかしてくれよ。
【まとめ】この面白さ、まさにパチンコ
というわけで、俺はストーリーには全くハマれなかった。型どおりであって評価するとかしないとかいうもんじゃないと思う。ただ、冒頭の惑星のフクロウ型異星人との戦いにおいて奇妙な聖堂を破壊したりだとか、子供たちにパワーが宿ったりだとか、ジャン=クロード・バン・ダムのCMオマージュだとか、決めのアクションシーンは見ていて楽しいし、これだけでお金を払った価値があると思う。
ただ、この楽しさって「パチンコ」の演出みたいなもんだよなと思う。ジェーンが雷を放ったシーンなんか、プッシュするための赤ボタンないか迷ったもんね。
そういう、パチンコ的な参加型映画があれば、それはそれで面白いよなと思う。4DXの派生として、興行主のみなさん、いかがでしょ。
ジャングル系のパッションあふれるツッコミ。
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