『1984』×『チェンソーマン2部 1話』= Newspeak is…
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『1984』の感想:俺は二重思考を日常使いしている
『1984』を読み終わった。
原文で読んだから70%くらいしかわかっていないが、感想は以下の通り。
I shivered to read this book, cz I always use “Double Think”. I feel myself most valuable in the world, at the same time not worth. That point is ” Subjectivity determines everything”. So, if Government can manipulate our subjectivity, we will be happy and simultaneously unhappy. 「二重思考」は使いよう。さすがにディストピアSFの古典は強い。途中ほぼ、歴史の話をしてるだけみたいな、アジテーション小説感もあったけど。小説というよりやっぱり思想書として面白かった。
俺はBig Brother側なところが多分にある。
というか、支配の構造としてBigBrotherは合理的なのだ、まじで。
そのため、自分自身を支配してテンションを一定に保つために二重思考を使用している。
例えば「人間ははたらいて他者の役に立つのが素晴らしい。特に体を動かして働くのが素晴らしい」という考えで他人をジャッジしているのだけど、同時に俺はヒモだ。
ちょっと働くときもあるけど、全然体は動かしていない。
こんな生活を「クズだな」と言われれば「確かにそうだww」と全面的に首肯できるのだけれど、同時に「働いたところでどうにもならん。クソな人類が延命するだけ。人類総クズ」という考えも持ち合わせている。
結局、働いた方がいいのか、働かない方がいいのか。
その答えは、いずれ真なのだ。
『チェンソーマン2部1話』の感想:チェンソーマン=NewSpeak説
2022年7月13日、『チェンソーマン 2部』が始まり、ネットの話題をさらった。
※重要なネタバレ
チェンソーマンに殺された概念はこの世から消え失せる。
これを『1984』にこじつけよう。
NewSpeakは、言語の再発明である。
これまであった言葉から「思想的」「哲学的」な概念を取り除き、部品のように言葉を再生産する。
「思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。」とマザーテレサが話したのか、それとも話したことにされているのか俺は判断がつかない。
ただ、その言葉をインストールされたら、どこか影響を受けないとも限らない。
言葉はウイルスのようで、それはメタバースの語源となったSF小説『snow crash』でもメインのギミックの一つだ。
NewSpeakを暴力装置として、具現化したのがチェンソーマンである。
チェンソーマンの世界では、人々に恐れられている度合いが悪魔の強さの根源となる。
悪魔がチェンソーマンに消されるたび、恐怖はこの世から一つ、また一つとなくなる。
それでは、悪魔が全て喰いつくされた世界にはもはや恐怖は(チェンソーマンのほかに)存在しないのか。
「死の悪魔」がいない世界に「死」は存在しないのか。
「支配の悪魔」がいない世界に「支配」は存在しないのか。
チェンソーマン2部で視点人物となる三鷹アサはたどる運命は別として、事前に予想した以上に平凡な悩みを抱え、平凡に死ぬ。
食べられた恐怖はすべてただ名前を奪われて、見えなくなっただけだ。
※重要なネタバレ
『1984』はバッドエンド。主人公ウィンストンはNewSpeakに飲み込まれ、勝利の至上の幸福を味わう。
4騎士との対決が主軸と考えられるチェンソーマンだが、この見立てが正しければ、
「恐怖を取り戻せるか」が最終的な勝利の分水嶺になるはずだ。
刮目せよ!
ジャングル系のパッションあふれるツッコミ。
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