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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編──67点 よく知らんくせに否定よりじゃ! こちとら自腹じゃ!

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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編──67点 よく知らんくせに否定よりじゃ! こちとら自腹じゃ!

バク売れ日本新記録アニメーション映画、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編を見た。

劇場は後ろのいい席はほぼ満員。

老若男女、お年寄りから子どもまで集っていた。

原作もアニメも見ずにこの映画だけを見に行った。流行ってるからつまらなくても面白くても結果として損した感じにはならないぞと思ったのだ。

結果として、「ああ~こういう感じね」とややがっかり方面で理解。

イヤな漫画読みみたいな感想である。

でもやっぱり孫曽田気持ちにはならなかった。流行っているものは面白い確率が高いのでやっぱり一回見に行った方がいいのだ。

俺みたいなミーハーは。

見た直後のFilmarks感想につけくわえていく

原作もアニメもみずに映画だけはやってるから見に行ったにわかの戯言だけども、話の作りが洗練されてなさすぎだろ!と思った。
1本の映画というよりもテレビシリーズの4話分をまとめてみた感じ。

テレビシリーズをまとめた「兄妹の絆編」みたいな映画もあるんやね。

それがこれ!

なるほど作画これはすごいな。

いうてアニメの作画とかに何にも詳しくない。ディズニーとか見に行くたびに感動している。

ヴァイオレットエヴァーガーデンもこんぐらいすごいのかな。

あれは話がええんやろけど見に行けばよかったな。

これが炭次郎でこれが善逸ね……。煉獄さんティモンディ高岸みたいやな……ああ、本でこの列車で動きながら精神攻撃系の敵と戦うわけや。列車の中で戦うってのはジョジョ5部のプロシュート&ペッシ戦みたいやなあ……。ああ、ここで切符で眠っちゃうわけねということは唯一見過ごされてる禰豆子が目覚めのカギとなるのかなあ。子どもを刺客に使ってくるとかなかなか鬼畜な敵やねえ……。

と、前半のここまではなかなか楽しんでいたのだ。しかし、まずもってメインの敵である魘夢がめちゃくちゃ弱い。あれだけ周到に人間を脅して眠らせたのに全員精神力で耐えてまうんかい!夢に誘い込んで無意識を攻撃するんだから基本的には不可避の攻撃であってほしい。それができないなら単純にパワーも能力も劣る的ということになってしまう。

普通にやったら一人だけ目覚めた「誰か」が敵と戦ってそっちをメインで描きつつ、ほかの3人が精神攻撃にどう耐えるのかを描くのが常道だと思うんだよな。

そもそも、独立した作品でなくテレビシリーズの続きとしての映画をアニメ実写問わずこれまで見たことがなかったからそこら辺の文法の違いに戸惑っているのかもしれない。

しかし、「テレビの続き」に300億が集ったというのは冷静に考えて異常なことだ。

絶対半分くらいはテレビシリーズ未履修なんやから。

ほいで、禰豆子が縄を燃やしたら全員ホイホイ目覚めてくる。で、魘夢をあっさり倒して列車バトル。乗客全員を人質に取っているというなら、少なくともほかのやつらが目覚めてくる前に数十人は屠れたやろ!そもそも「この電車で数十人が行方不明になっているらしい」といううわさが流れてるってことは今まで通り暗躍して人間喰っとけばいいだろ!わざわざ電車と同化して、レールの上を走るだけの存在になった意味が分からない。

もしかしたら、そもそも流れていた噂は、最初に煉獄さんが倒したザコの仕業で、魘夢は刺客として送られてきただけなのかもしれない。

これは単純に無知をさらす事案として、禰豆子があんなまともに意思を持って協力するタイプの鬼感染者?だったのは意外だった。あんな理性があるならもう口かせみたいなんいらないんじゃないか。

まあ、それは確実に状態によって暴走するとかの背景があるんでしょう。

このくらいの知識で見に行ったんやで。

そして、何の前触れもなくアカザがあらわれる。これも、ひとつの映画として構成するなら最初の方にちょっと姿でも見せておくのがセオリーだと思うのだが、なぜかそれをしない。予想外の展開といえば聞こえはいいが、ただただ平板な第二部が始まったように思えてしまう。
ただ、ここでとにかく浪花節を詰め込んで画力で盛り上げた力は確かにすごかった。全体的にやっぱりデザインが良い。大正ロマン×彼岸島という世界観の構築とそれに合わせたデザインとキャラ萌えの勝利だと思う。この鬼滅の躍進は。あとは運でしょ。

設定だけで言ったら彼岸島めちゃ王道で面白いからな。

映画はダサモンスターハンターみたいで、散々だったけど。

大正ロマンはかっこいいしオタクが好きやからなー。

最初はティモンディみたいだった煉獄さんはどちらかといえば王道の先輩キャラになって死力をつくし、力及ばず敗れる。この能力のインフレしなさというか、あくまで等身大の人間が鬼と戦ってる感も人気の秘訣なのかもしれない。でもほかの話を読んでないから何とも言えない。
……とはいえ、”鬼のにおい”についてはめちゃくちゃインフレしてたけどね。なんかい炭次郎「この鬼のにおいはすさまじい……!」ていうんや。それも、あの弱い魘夢に対して。
せめて最初の方で魘夢が人間を思うが儘に蹂躙する描写を入れたらここまでひくこともなかったと思うんやけどな。
でも、そういうのってもう古いのかな。

最初の飯をバクバク食って感情ゼロのポジティブサイコパスだった煉獄さんは何だったんだろう。

テレビシリーズからおったらそこら辺のキャラクターがしみ込んで、結果死にざまにもっと泣けたのかもなあ。

そうそう、あと思ったのがこのアニメの演出ってめちゃくちゃ「ターン制」だということだ。コミカルなシーンではそれぞれの個性も関係なく(真面目キャラっぽい炭次郎も「煉獄さ~ん」みたいな子分キャラをやっちゃったり)ちびキャラになって大騒ぎする。

それも見たことないのにいうんじゃねーよ案件だが、「おそ松さん」的なノリだと思った。

悲しいシーンでは全員が滂沱の涙を流し、子どもが「いかないで~-!」と駆け寄って雪に倒れ伏したりする。ああ、笑ってるけど実は悲しいんだな、とか真面目な会話だけどなんかシュールで面白いなというのがない。でも、そういう話が高級でえらいというつもりはない。だって、そんなの、権威主義だから。
ただ、ものすごくはっきりターンが分かれているなと思った。
わかりやすさは正義なのだ。

ワンピースも説明過多なバトルシーンで知られる。

やっぱり言葉を尽くして何が起こっているかを説明した方が絶対に受け入れられる大衆のキャパは広がるんだろうな。

かくいう俺もどっちかといえば「そっちで読み取ってくれよ」演出は苦手である。

読み取る作業がつかれるのだ。

エンタメでそんな苦労したくない。

ありがとう、わかりやすさたち。

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