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時計仕掛けのオレンジ(1971)感想

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時計仕掛けのオレンジ(1971)感想

時計仕掛けのオレンジアイキャッチ

Filmarks感想

午前十時の映画祭にて視聴。
なんかカルト映画的な印象を持っていたんだけどしっかりまじめにSFだった。
「インーアウト」とか未来?の言葉が使いたくてたまらないぞベタに俺はよう。
昔父親が「この映画はなー、主人公がめっちゃ悪い奴やねん。でもな強制されて外に出された姿見たらなぜか可哀そうになってくるねん」といわれた。
しかし、おっぱい続出映画のせいか見せてもらえず、今回視聴。

――ぜんっぜん可哀そうにならなかった。
作家の奥さんも殺してるし猫屋敷の女も殺してるし何人殺してるんかという話で。いうなれば女子高生コンクリ殺人の犯人が脳に制限かけられたらどうなるかという話で、そんなもん当然の報いだ、と思うのは野蛮人の考えなのだろうか。
しかし、こういう処置を皮切りに管理社会や国家による精神操作は許諾されていくんだよ、というメッセージがあるとすると、俺はまんまと映画装置に思考をハックされていたことになる。
陰謀論は電波の入り口だが、「国」が神が作りたもうし善なる機関でなく人間が運営する不完全な機関であることは事実だ。
それでも俺はアレックスを去勢することを支持するが、自分もまた去勢されることになったとき見苦しくホラーショーな醜態をさらさないとはとても断言できないのである。

Story

悪辣の限りを尽くす少年グループのリーダー“アレックス・デラージ”。盗み、強姦、殺人……。近未来のロンドンでナッドサット言葉を使いながら気ままに生きていたアレックスだったが仲間の裏切りにより警察に逮捕されてしまう。模範囚を演じる知能を持つアレックス。病院で真人間になれる両方を受ければ2週間足らずでシャバに出れると聞いて立候補するのだが・・・。

全体主義と悪辣漢

ひととおりWikiや感想サイトを見たところ、全体主義と自由に付随する悪のジレンマを描いた作品ということで俺は極めてストレートな映画の見方をしていたのだなあ。。。と思う。

だから、アレックスが本質的には全然改心していなくてルドヴィコ療法が“治って”しまえば悪の限りを尽くすだろうというのは、確かな「作者が意図する」事実なのだ。

全体主義という話題から勇気や知識がある人は昨今の香港の反政府デモに話を進めるのかもしれないが俺はそこまでの勇気も知識もないので、、。

最近読んだ本の話でもしよう。

というか今でも読んでいる本として『FACTFULLNESS』がある・。昨年かなり話題になって電車で腹立つくらいに喧伝されていた本なので今更回という話なのだが、まあ、聞いてくれ。

この本の趣旨は“世の中は徐々に良くなっている”というものだ。

統計をもとに「乳幼児の死亡率」「女子就学率」「安全な水を確保できる人口数」などが軒並み右肩上がりであることを示してくれる。

そのなかに、「死刑制度の廃止国数」もあった。

(ありゃ、これも結局火薬庫みたいな話題だろうか)

とにかく死刑存続国日本に住まう俺は違和感を覚えたのである。それって「確実に良くなっていること」なんか?と。

俺自身小さい頃は「国家が人を殺すってこわい!」という思いでぼんやりと死刑反対派に位置していたのだが、女子高生コンクリ事件、北九州連続殺人事件、オウム、連合赤軍……。思春期の怖いもの見たさを原動力に知った数々の凶悪事件を見るにつけ遺族にしてみりゃ殺しても飽き足らんだろうし、そもそも人を道具みたいに壊しといてのうのうと生きるのは許せんよなーと思うにいたったわけだ。

そこで「死刑は野蛮だ」という意見にまた一理あるのかどうかは不勉強のため何とも断言できない。

もしかしたら野蛮以外に深い理由(執行人への心理的負担とか)があるのかもしれないし……。

ともかく、そのことを思った。

アレックスにルドヴィコ療法をかけるのは野蛮か?!

 

 

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