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無を売ってくれ

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無を売ってくれ

最近の僕といえば、カロリー計算ダイエット(その他諸々含め)に成功して70kgから48.5kgまで落とした。

70kg付近当時の自分の写真を見返してみると、表情はとても陰鬱で、森に迷い込んだ旅人をそのまま喰らい、皮を剥いでヒートテックに加工しそうなほどだ。

コロナ禍でめっきり喫茶店行くことも減ってしまったが、それでも時間つぶしに使うことはある。

そんな時に、食事制限が邪魔をする。

ドリンクバーを頼んでも、飲めるものが圧倒的に少ないのである。砂糖がふんだんに使われたコーラやスプライトはもっての他である。

そして元々カフェイン過敏症の気があったのだが、食事制限をしているせいで吸収力がとてもつなく、ノンカフェインの爽健美茶に混入したであろうマクドナルドのドリンクジューサーに残ったコーラやコーヒーの残り雫でも、寝付きが悪くなっている。これがピアノ教室だったら、僕は凄まじい吸収力でピアノを覚え、ショパンにでもワーグナーにでもなれるだろうに。

そんなわけだから皆のような善良市民と、ドリンクバーを見ている景色が違う。

初めて黒船が来航した時、船の概念がない日本人に船が見えなかったと言う話がある。

僕には砂糖水とカフェインの概念がないので、ガストのドリンクバーで僕の視界にあるのは、国産六条大麦茶だけである。水と同じである。

麦茶が無い店舗もたまにあるので、そんなところでは僕にはもう何も見えない。視界にあるのは穴のない小さい戦車のようなものである。

しかし僕はそれでも時間を潰さないといけないので、無に金を払う。ドリンクバーを頼んだ後、その鋼鉄からは何も汲まないのだ。ひたすら無料の水を飲んでいる。

それで満足したら良いのだが、人間とは強欲な生き物で、やはり損した気持ちになる。

だから、僕は提案したいのだ。

水と椅子に座り椅子を使う権利、無をファミレスで売ってくれ、と。

無を買わせて欲しい。

とびっきり上質な無を。

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